最近、たまに暖かい日がありますが、花粉症の私はちょっと憂鬱になりがちな今日この頃です。
なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?
森田健司 著
まず「石田梅岩」という人物を知っている、聞いたことがあるという人はどれだけいらっしゃるでしょうか。ちなみに私は全く知りませんでした。
ただ、本屋で目にしたときに「誰?」と思うと同時に「なぜか分からないが絶対読みたい」とも思い即購入しました。
ちなみに石田梅岩(1685~1744)さんは京都の商人で石門心学(名づけは石田の門下生である手島堵庵)という思想・論理学を説いた人のようです。
自分で商売をするようになったこともあり、「商売とはなんぞや」と思うことも多々あり、アンテナが張っていたんだと思います。
この本を読んでの新しい発見は「戦国時代の終わりから幕末まで」と「戦後日本が近代化に素早く対応できた」理由がなんとなく理解できたことです。
ついつい分かりやすさ先行で、いつも一部の天才の言動により時代が動いているように情報がまとめられているので、歴史に疎い私なんかはすぐ信じてしまいますが、けしてそうではなく、これまでの日本の発展は勤勉で技術力も高く、虚心に学ぶ精神性を持っていた国民性にあるということなんだと気付かされました。
「商売=お金儲け」ではありますが、法律さえ破らなければ何をしてもいいのか、というとそうではないと思います。しかし、そういった勘違いをされるような商売をしている経営者・企業というのが最近目立つようになっているように感じていたので、なんか久しぶりに本を読んで「安心感」を得ました。(意味分かりませんかね)
商売人である前に、人間であり、本来日本人の持っている「道徳心」を忘れずこれからも勉強を続け事業をしていきたいなと思った一冊でした。