7月は雨がひたすら続いて、8月は中旬まで朝も夜も恐ろしい暑さが続いてましたが、ようやく最近は夜になると少し気温も下がって寝やすくなってきましたね。
さて、今回の本はコチラ
ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
山口 周 著
思考・行動様式の「オールドタイプ」と「ニュータイプ」を整理し提示した内容になっています。
24項目に分けて分かりやすく提示していますが、私がその中でも印象に残ったのが、第1章です。
『原始時代から20世紀の後半まで、私たちの日常生活には多くの「不満・不便・不安」があり、これらの問題を解決することで大きな富を生み出すことが可能だった。しかし、20世紀後半以降、私たちの生活には大きな問題がなくなりつつあり、相対的に問題を解決する能力が「供給過剰」の状況に陥っている。』
という文章を読んだ時、「ですよね…」と私の中にあったモヤモヤが少し晴れた気がしました。
現在、web制作&保守という事業をメインにしながら5年後、10年後、20年後を考えたときにどのようなビジネス展開をしていこうかと日々考えていますが、なかなか自分の中で見えてこない部分がありました。その原因がなんなのかは、薄々感じていたことではありますが、この本で明確に文字にしてくれたことで、考えるスタート地点に立てたような感じがします。
もちろん、日常生活に「不満・不便・不安」がなくなったわけではなく、様々な問題は山積みですが、明日すぐに衣食住に困るようなこともなく、インフラもほぼ整っている状態の日本で生活していれば特に大きな不平・不満というのはありません。
そして、もう1つ勇気付けられたことのが、
『「腰が据わらない」「節操がない」「一貫性がない」と批判的に揶揄されてきたような生き方、つまり、何が本業なのかはっきりしないままに複数の仕事に関わり、節目ごとに仕事のポートフォリオを大きく組み替えていくようなキャリアを志向するニュータイプこそ、リスクをむしろチャンスに変えていくような、柔軟でしたたかなキャリアを歩んでいくことになるでしょう。』の部分。
私が社会に出てから経験してきた職場(仕事)の数は10を超えます。自分の中では将来を見据えての行動でしたが、まわりの人にはなかなか理解してもらえませんでした。しかし、その判断も間違ってはいなかったかなと思えましたし、これからはより柔軟に、そして常に学んでいく姿勢を保つことの重要性を改めて感じた一冊になりました。