どこでも誰とでも働ける
尾原和啓 著
これまでマッキンゼー、NTTドコモ、リクルート、ケイ・ラボラトリー、サイバード、オプト、グーグル、楽天、Fringe81など様々な企業に関わり、転職を12回もしてきた尾原氏による著書でした。
非常にためになる内容でしたが、その中でも一番印象に残ったのは、”第1章・12 仕事ではまず、全体像と制約条件、意思決定のプロセスを押さえる”という部分の内容でした。
印象に残った理由の1つに、たまたま同じタイミングで株式会社divの「マコなり社長」こと真子就有さんがyoutubeで配信している動画を見た内容と似ていた為です。
動画と著書の内容を簡単に抜粋すると、例えば、仕事の遅い人の特徴として、「やり直しの多さ」があるようです。
解決したいことがある場合に、何も考えずに順番に1からまず取り組むのではなく、大枠の段取りを作成し、仕事を詰める前に仕事の全体感を詰めることが大切とのことです。
(例え話)
上司から「営業資料が古くなってるから新しくしといて」と言われるとします。
そのまま「分かりました」と1から順番にアップデートしていく行為、これはNG。
まずは、もう1つ上にある”本当に得たい成果”について考える。
上司が求めているのは、
“よりお客さんから信頼される資料にすることで成約率を上げること”です。
ここで注意なのが、曖昧な言葉で定義してはダメ。
1、ゴール(最も大事)は、
誰がみても解釈のズレがないくらい具体的にすること。
「信頼される資料」は曖昧なので、これを具体的にもっと分かりやすく分解すると、
・情報が正しく正確であること
・高品質に感じる見た目
・サービスの価値がわかりやすいこと
となります。
では、次に「具体的な課題」は何か。
2、具体的な課題
例えば)
・資料の引用に古いデータがある
・スライドのデザインがダサい
・サービスの売りがパッとみてわかりにくい
などがあります。
そして、これの「解決策」を考えて行く。
3、解決策は…
・引用データを全て最新にする
・新しいデザインを社内のデザイナーに作ってもらう
・一番最初のスライドに売りが一目でわかるものを書く
のようになります。
ここまできたら上司にフィードバックし、ズレがないか確認する。
そうしないと、提出後にまたやり直しの指示があったりする。
こうすることで「やり直し」をする確率がグンと下がり、効率よく本当に得たい成果が得られる仕事ができるようになります。
正直、著書からというより、だいぶ動画の方の内容を文字起こししてしまいましたが、概ね言っていることが共通していました。
自分に当てはめると、まだまだできてないなと感じることが多く、非常に良い発見でした。