もう11月も終わりますね。今年の秋はみなさん読書をしましたでしょうか。
人口減少社会の未来学
内田樹 著
生物学者や経済学者、他にも思想家や建築家、劇作家など合計11名の様々な有識者の方々が、これからの日本の人口減少による社会の変化やあり方などについてなど書かれている一冊です。
色々な考え方や意見があるなと感じ楽しく読めましたが、少し残念だなと感じたのが、おそらく私と同じ30代だろうと思われる「東北食べる通信の高橋博之」さん以外はみなさん年上の方で、あとは40代が1人、それ以外が50代以上のメンバーでした。
私は個人的に、これからの日本が大きく変化していくには1980年代に生まれた方々の活躍が必須だと思っています。
東京にいると20代、30代の方でも世の中を変えようと活動している方をたくさん目にしますが、日本全体で考えると、自ら考え行動に起こし、世の中の仕組みを変え、率先して日本を引っ張ろうとしている若者は一握りなのかなと感じます。(私もまだまだその一握りには程遠いですが・・・)正直、50代60代の方々の方がエネルギーに溢れているなと。
今の日本は超高齢化社会(65歳以上の高齢者が占める割合が21%を超えた社会)であり、おそらくこれからも人口は減り続けるだろうと言われ、2035年には65歳が3人に1人(33%)になるとのことです。
もし本当に予測通りになるとしたらですが、どの業界も絶対今まで通りにはいかなくなり、大きな変化が必要となります。そしてその変化も、「時が来たら対応する」ものではなく、まさに「今」この瞬間からその変化に向けて準備し、動き出さないと手遅れになることばかりです。
そして、この本の中で一番衝撃だったのが、1970年から2018年の約50年の間に農業就業者数が8割減少し、さらに現在約181万人のうちの6割の方が65歳以上だということです。
やはりいくらAIが発達しIT・web業界が盛り上がり稼げる人が増えたとしても、結局人は食事しないと生きていけないという事実がある以上、農家が一番誇れる仕事であり、カッコよく、敵わないなと思った事実でした。
身近に農家がいる環境にいる私としては真剣にこれから先、農業に関われる事業も少し考えてみたいと興味を持ちました。
気になる方は是非お手にとって読んでみて下さい。